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競売物件分析(平成28年度上期)名古屋地裁

開札動向

開札件数
・開札件数(全種類合計)は前期から減少(361件、前期比▲10.6%)。
・ここ3期、多少の増減はあるものの平均400件を下回る状況は、統計のあるH12年以降の最低水準。ピーク(1,495件、H15/上期)に対しては3割弱の水準。
・種類別では、「土地付建物」が6割弱。
・今後の動向は、金融機関による貸付条件の変更実行件数・配当要求終期公告物件数の推移からみれば、当面は減少あるいは横這いが予想される。

落札動向

落札件数・落札件数率
・開札件数の減少を受け、落札件数(全種類合計)も減少(280件、前期比▲5.7%)。
・落札件数率(同)は4期振り上昇(92.1%、前期比+2.9ポイント)。
・「マンション」は高水準(98.9%)。

落札価額・落札価額倍率(対買受可能価額)
・落札価額総額は前期から減少し、H12年以降では前々期に次ぐ最低水準(52.9億円、前期比▲3.3%)。ピーク(177.8億円、H15/上期)に対し3割弱の水準。

応札者数
・総応札者数は4期連続減少(2,299人、前期比、▲5.4%)。
・H12年以降のピーク(6,104人、H22/上期)に対し3割台後半の水準。
・1件あたりの平均応札者数(全種類合計)は前期と変わらないが(8.2人)、「マンション」は多く(10.7人、前期9.8人)、「マンション」需要は強い。

落札者
・法人による落札が大多数(83.2%)。個人の落札ウエイトは、低下が続いている(16.8%、ピーク46.0%・H13/上期)。

地域別状況
・種類(開札物件):名古屋市は「マンション」が多く(43%)、他の地域は「土地付建物」が多い(60%台)。
・買受可能価額帯(開札物件):全地域合計では、約四分の三が「10百万円未満」。
・落札価額:全地域合計では、約四分の三が「20百万円未満」。
・「土地付建物」と「マンション」いずれも、名古屋市は平均応札者が多く(特に「マンション」)落札件数率も高い。

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