開札動向
開札件数
・9地裁合計の開札件数(全種類合計)は、9,107件(前期比▲294件、▲3.1%)。地裁別では東京が最も多い(1,647件)。
・9地裁中4地裁が前期から減少。5地裁が増加。中小企業金融円滑化法の効果で、開札件数の減少が予想されていたが、減少・増加と二分した。増加は今期だけの一時的現象かどうかは現時点では不明である。
・種類別では、東京のみ「マンション」が多い。
買受可能価額(開札ベース)
・買受可能価額の総額は、9地裁合計で1,031億円(前期比▲71億円、▲6.4%)。東京(376億円)が最大。開札件数の減少により金額も減少。
落札動向
落札件数・落札件数率
・落札件数率(全種類合計)の9地裁平均は91.7%。東京が最も高く94.4%。逆に福岡は85.8%と低い。前期から3地裁が上昇(福岡・横浜・さいたま)、6地裁が下落。前々期までの上昇一途からやや低下の兆しが現れてきた。
・種類別落札件数率では、各地裁いずれも「マンション」が94%以上の高水準。
落札価額倍率(対買受可能価額)
・最小は東京の1.7倍。最大は名古屋の2.2倍。
・種類別では「マンション」が高い。
応札者数
・開札(落札)件数の増減に相応し、各地裁の応札者総数も増減した。
・1件平均応札者数(全種類合計)は8地裁が前期より減少した(京都のみ増加)。
・「マンション」は依然として高水準。
落札者
・各地裁いずれも落札者の7割が「落札件数1件」のみ。10件以上落札者は各地裁1~4%。
・法人に比べ個人のウェイトは低い。
都市別・買受可能価額帯別落札状況
・各都市いずれも「マンション」への応札者が多く、落札件数率も高い。特に福岡市。
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