Top > 競売レポート > 競売物件分析(平成23年度上期) 名古屋地裁

競売物件分析(平成23年度上期) 名古屋地裁

開札動向

開札件数
・開札件数は738件(前期比+16.8%)、3期振りに増加。前々期(H22/上期)・前期(H22/下期)の減少の要因として、①金融機関からの住宅ローン物件の競売申立が一段落したことに加え、②H21年12月施行の中小企業金融円滑化法の政策的効果が挙げられていた。
・同法はH24年3月31日まで1年間の実施期限延長となっており(その後さらに1年間延長)、当面開札件数は減少乃至横這いが予想されていた。今期の増加の要因は不明だが、長引く不況の影響か一過性のものであろうか。

買受可能価額(開札ベース)
・入札可能最低価額となる買受可能価額の総額は65.1億円(前期比+23.2%)。1件平均買受可能価額は8.8百万円で前期から0.4百万円上昇。

落札動向

落札件数
・落札件数は550件(前期比+15.3%)。
・落札件数率は91.5%で前期から0.8ポイント低下。種類別では「マンション」が相変わらず高い(98.3%)。

落札価額倍率(対買受可能価額)
・2.2倍で前期の2.4倍からやや低下。

応札者数
・総応札者数は4,960人(前期比+430人、+9.5%)。1件当たりの平均応札者数は9.5人から9.0人に減少。総応札者数増加は開札(落札)件数の増加によるもので、1件平均応札者数は2期連続減少しており、一時の人気はやや陰り気味か。
・「マンション」は10人台を維持(10.1人)。

落札者
・落札者総数は法人175社・個人113人で計288社(人)。1社(人)平均落札件数は1.9件。
・落札件数10件以上の「社(人)」数は僅かに法人の7社のみ(構成比2.4%)。この7社の落札件数は104件で全体288社(人)の2割弱(18.9%)。一方、1件のみは法人110社・個人107人の計217社(人)で全体の4分の3(75.3%)を占めるが、落札件数割合は4割のみ(39.5%)。法人の最多落札件数は28件、個人は5件。

地域別・買受可能価額帯別落札状況
・名古屋市内の「土地付建物」は全価額帯全件落札。

現在抜粋版を表示しております。さんゆう資料室会員の方はログインして頂くと完全版をご覧頂けます。
また、会員で無い方もさんゆう資料室会員(無料)のご登録を頂ければご利用頂けます。