ベトナム工業団地調査レポート~急速に成長するベトナム工業団地2023年~

TMSコンサルタンシー社の市場調査チームがまとめた、コロナ禍前後の各段階におけるベトナム経済の発展状況は以下の通りである。

ベトナムの工業用不動産セクターはいくつかの課題に直面しているものの、他のセクターと比較して大きく成長している。2023年のベトナムの工業用不動産のパフォーマンスは以下の点に要約される。

インフラ整備

ベトナムのインフラは継続的に改善・発展している。南北高速道路や環状道路などの主要プロジェクトは、近隣地域や地方自治体との接続性を高めるために加速している。これらの取り組みは、交通網を改善し、効率的な物資の移動を促進し、工業地帯へのアクセスを向上させることを目的としている。

土地の不足

都市周縁部における工業地帯の開発が進むにつれて、利用可能な土地は不足しつつある。その結果、各企業が事業拡大のために代替地を求めるため、近隣市場にとって好状況を生み出している。限られた土地供給は工業用不動産開発にとって課題と機会の両方をもたらしている。

外資系企業の誘致

ベトナムは、南部と北部に集中して、大規模な外資系企業の誘致に成功している。注目すべき投資としては、10億米ドルの設備投資を行うレゴ(Lego)、ベトナムを将来のスマートフォン製造ハブとするために40億米ドルの追加投資を計画しているLG、3億米ドルの投資を計画しているフォックスコン(Foxconn/鴻海:アップルの主要サプライヤー)、特に人工知能やビッグデータなどの分野で200億米ドルの投資拡大を検討しているサムスンなどが挙げられる。

売工場の需要

売工場は引き続き工業用不動産セクターの需要を独占している。既存企業や新規参入企業は積極的に市場を調査し、Tier-2地方を含む主要地方でのビジネスチャンスを求めている。さらに、ベトナムの水産物市場の高い将来性により、冷蔵倉庫の需要が急増している。しかし、技術、機械、電気、配管、冷蔵室、防火設備に多額の投資が必要となるため、冷蔵倉庫の実際の供給量は依然として少ない。その結果、このような投資を行えるのは一部の大口投資家に限られている。

賃貸価格とキャップレート

南部地域の平均土地賃料は全国で最も高く、135米ドル/平方メートル/賃貸期間(賃貸期間分を一括払い、以下同)以上であった。次いで北部地域が110米ドル/平方メートル/賃貸期間、中部地域が50米ドル/平方メートル/賃貸期間であった。工場・倉庫の賃料については、北部地域の平均は4~4.7米ドル/平方メートル/月で、キャップレートは5~7%であった。中部地域の平均賃料は3~3.2米ドル/平方メートル/月で、キャップレートは3~5%であった。南部地域の平均賃料は4.5~5米ドル/平方メートル/月で、キャップレートは6~8%であった。

結論

結論として、2023年にはベトナムの工業用不動産は他のセクターよりも著しく急速に成長している。利用可能な土地が限られているなどの障害にもかかわらず、工業用不動産は外国からの多額の投資を引き寄せ続けている。売工場に対する需要は依然として高く、冷蔵倉庫の需要も著しく増加している。土地の平均賃料は地域によって異なり、南部地域が最も高い。これらの要因が2023年におけるベトナムの工業用不動産市場の変化に影響を与えている。

ベトナムの工業用不動産セクターは、近年ダイナミックな環境を目の当たりにしてきた。TMSコンサルタンシー社は、工業用不動産セクターにおける注目すべきM&A(合併・買収)案件を積極的にモニターし、特定してきた。これらの取引は、業界の状況を形成する上で重要な役割を果たしてきた。以下は、これまで行われた注目すべきM&A案件の一部である。

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