「金融マンのための 担保不動産の見方・調べ方」の出版に際して

 本書は、主に金融機関に勤務する方々に向けて、不動産、特に担保としての不動産の見方や調べ方、評価手法について一通り押さえておきたい重要論点を中心にまとめました。
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 私たちが暮らしている自宅や職場となるオフィスは「土地と建物」、すなわち不動産であり、日常のほとんどの時間を不動産の上で過ごしています。

 普段は特に意識することはないと思いますが、いざ、不動産と向き合う、すなわち、売ったり買ったり、調べたり評価したり、といった局面に立つと、まったくもってとっつきにくいというか、なんとも分かりにくいのが不動産です。

 その上、担保不動産ともなると、抵当権の問題や担保価値に影響を与える様々な法規制が複雑に絡み合い、ますます難解になっていきます。

 弊社は創業以来、金融機関を主なお客様としております。そのような中で、当然金融機関の方と接することが多くなるわけですが、ここ数年、金融機関の方から「担保物件調査の外注化やシステム評価の導入により、若手を中心に行員の不動産に対する目利き度が落ちてきている」、「顧客である中小企業のオーナーから不動産の有効活用策等について相談を受けてもオーナーと不動産の話がうまくできない行員が増えている」などといったお話をよく聞くようになりました。

 一方で筆者は、金融機関の担保評価をはじめ、企業の再生支援業務、事業譲渡等のお手伝い、地価公示・固定資産税評価業務等の公的評価に携わってきましたが、その中で培った経験やノウハウを何らかの形でまとめたいと思っていたところ、出版社から本書出版の話があり、これはきっと金融機関の方々のお役に立てるのではと思い、前著「図解でわかる不動産担保評価額算出マニュアル」に続いて執筆することに致しました。

 本書では、「担保不動産」という切り口から、

  1. 不動産についての基本的な知識・考え方
  2. 必要資料の種類や調査方法
  3. 不動産を取り巻く公法規制
  4. 不動産評価の基本的な考え方
  5. 物件別の評価についての考え方

の5つのテーマに分けて解説し、また、理解を容易にするため、できるだけ図や写真を多く使いました。

 不動産は千差万別で、必ずしも本書ですべての不動産をカバーできている訳ではありませんが、担保不動産について外すことはできない基本的な考え方、実務的なノウハウを実践的にマスターすることができると思います。

 また、本書の内容は、基本的には金融機関の融資ご担当者の方々向けに書きましたが、それ以外の方々、例えば、企業不動産(CRE)の関係者、不動産金融に関心のある方、若手不動産鑑定士の方など、不動産にかかわる幅広い方々のお役に立てるものとも思います。

 是非ともお目通し頂き、皆様のご意見・ご感想等を頂けましたら筆者望外の喜びに存じます。


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