ワンルームマンションNOI利回りアンケート雑考(2014年12月時点)

 当社では、毎年12月に提携する不動産鑑定士に対して全国のワンルームマンションNOI利回りアンケートを実施している。

 今年は東京山手線内が4.8%と最小値をつけ、前年調査時5.0%から0.2ポイント低下した。
続いて、東京その他の23区(山手線外)が5.3%、大阪市が6.0%となった。

10位までの順位は以下の通り。

順位 地域名 NOI利回り
H26 H25(昨年順位)
東京23区(山手線内) 4.8% 5.0% (1)
東京23区(山手線外) 5.3% 5.4% (2)
大阪市 6.0% 6.1% (4)
東京23区外
横浜市・川﨑市
6.1%
6.1%
6.1% (4)
6.2% (5)
さいたま市
神戸市
6.2%
6.2%
6.3% (6)
6.0% (3)
京都市 6.4% 6.5% (7)
札幌市
仙台市
福岡市
6.5%
6.5%
6.5%
-
-
6.6% (8)
名古屋市 6.6% 6.7% (9)
その他大阪府(大阪市以外) 6.7% 6.7% (9)
10 千葉市
その他兵庫(神戸市以外)
6.8%
6.8%
7.2% (13)
6.8% (10)

想定タイプ

構造 RC造
築年 5年
エレベータ
駅距離 徒歩5分
面積 25㎡/戸

 今年の順位を見ると、東京山手線内が4.8%と唯一の4%台、5%台は東京その他23区のみで、東京23区の投資対象としての人気の強さが窺える。
一方で、1位と2位との差は0.5ポイントあり、山手線内は際立って投資対象としての人気が高く、安定感もあると言えるだろう。

 3位以下は三大都市圏の地域と地方政令指定都市が並ぶ。
3位から10位までは6%台で、ほぼ0.1ポイント刻みで並んでいるが、2位の東京その他23区と3位の大阪市とでは0.7ポイントの差があり、東京23区とそれ以外の地域の投資対象としての地域格差は依然大きいと言える。

 また、利回りは昨年より低下、横ばいが多く、地域的な格差はあるものの、全般的に価格は上昇しやすい環境にあると言えるだろう。

不動産鑑定士
神山 大典


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