今回は、機械設備のうち、車両における動産評価についてご紹介します。
車両には、普段道路で見かける乗用車やトラック等のみならず、土木・建設工事など現場で使用される重機や建機も含まれます。
車両の動産評価においては、機械設備と同様にコストアプローチ、マーケットアプローチ、インカムアプローチの3手法の適用を検討しますが、車両単体での収益を算出することが難しいため、インカムアプローチを用いることができないケースがほとんどです。
一般用および運送事業・貨物自動車業用の乗用車やトラック等は、様々な用途で流通しているため、中古市場の取引実績事例が比較的容易に入手可能です。一方で、海外メーカーの車両や特殊な用途に用いる車両は取引実績事例の収集が容易でなく、事例収集に時間を要する若しくは収集自体が困難であることも少なくありません。
また、車両は年式や走行距離(稼働時間)によって価値が減じていく傾向にあるため、取引実績事例やその分析結果をもとにしたマーケットアプローチの結果とコストアプローチの結果を比較検討することで評価額を決定します。
このように、車両といってもその種類と用途は幅広く、一括りに各手法の適用ができない点は機械設備と類似していると言えます。
車両・運搬具の耐用年数は3~6年、重機・建機(建設業)は6~8年と、耐用年数が比較的短く、時価が簿価を上回る場合があるため、車両の時価を求める相談・依頼も頻繁にいただいています。
事業開発本部は、営業開発部や不動産ソリューション部、事業企画部の3部門を統括し、動産評価、不動産デューデリジェンス、建物エンジニアリングレポート及び新規分野などの商品やサービスを取り扱い、お客様の幅広いニーズをサポート。
「機械・設備等の動産評価・調査」にご興味があるかたはこちら。
- 脱炭素経営EXPO秋へ行ってきました
- 実務レポート① 機械装置に対する公正市場価値~金属熱処理業の場合~
- 実務レポート② 造船所+ドローン空撮
- 実務レポート③ 建造中の船舶
- はじめてのワーケーション2022夏in北海道斜里町
- ドローン技術演習(空撮)in北海道斜里町
- 動産評価の用語集
- たまにやって来る変化球を打つ!公正賃貸価値(Fair Rental Value)
- 在庫評価(ブランド雑貨)
- 輸入機械
- 内航船舶(貨物船)
- ドローン空撮(2024年春)
- 金属加工機械
- 車両 <- 本記事