コラム」カテゴリーアーカイブ

担保の適格性 ー 安全性の原則

 担保適格性とは何でしょうか。まず、「担保」とは、「貸出債権を確実に回収できるようにするための債権保全手段」ですので、処分できることが大原則です。

 処分できるにしても、著しい減価が生じないこと、そもそも市場性があること、そして、勝手に誰かが家を建てたりすることがないよう、現在の状態が確実であることが必要です。これらは、担保適格性の3つの原則として「安全性」「市場性(流動性)」「確実性」といわれています。 続きを読む

なぜ金融機関は不動産を担保に取るのか?

 金融機関は、通常、企業や個人から余剰資金を集め、それを原資として資金が不足している企業や個人に融資を行います。融資時には安全性や合法性等の観点から審査し、融資を実行するわけですが、企業であれば不況、個人であれば失職などにより返済が滞る場合があります。金融機関では、このような場合でも貸出債権が確実に回収できるようにするため債権保全を図るわけですが、この債権保全手段として「担保」があるわけです。 続きを読む

地番と住居表示

 地番とは、土地の登記上、一個の土地として個別に特定するために付された番号で、住居表示とは異なります。

 住居表示とは、一般的に、○○区○○丁目○番○号と表示されるもので、住居表示に関する法律に基づき区市町村が定めます。また、住居表示が実施されている区域と実施されていない区域があります。

 住居表示が実施されている区域でも、登記上は地番で表示されています。 続きを読む

不動産の価格

 不動産の経済価値は、価格としても表示されますが、賃料としても表示されます。そして、ひとつの不動産の上には所有権、賃借権などの複数の権利が存在することが可能であり、それぞれの権利について価格や賃料が形成されます。 続きを読む

不動産とは何か?

 私たちは家に住み、会社で仕事をしたりしていますが、その家や会社がすべて不動産です。外国では船の上で生活している人もいますが、日本ではお目にかかりませんね。家は一軒家だったり、マンションだったりします。会社は多くがビルの中にありますね。また、家族でごはんを食べに行くお店も不動産です。 続きを読む

私とアパートローン

 2015 年の相続税改正に伴い、一般に節税効果が高いとされるアパート建築が加速し、アパートローンは金融機関の主要な収益源のひとつとなりました。しかし、人口減少社会の日本でこのまま建築ラッシュが続けば、いずれはアパートの大半は空室だらけという事態(いわゆる大空室時代)を招くことにもなりかねません。そうなれば、もともと土地を持っていた地主層はともかく、家賃収入を見込んで土地建物のローンを組んだサラリーマン大家層はデフォルト(債務不履行)状態に陥り、大量の不良債権が発生することになります。その手始めなのでしょうか?春先には女性専用のシェアハウス業者が経営破綻し、資料の改ざんや、改ざんを認識しながら融資を実行していた金融機関の経営責任が大きな社会問題となっています。 続きを読む

カンボジアで今最も熱いプノンペン・ダンカオ区の不動産マーケット

普段通りオフィスのパソコンに向かっていると、携帯電話のSNSにカンボジアの友人からファイルが送られてきました。
その友人は今年の4月に当社のタイにおける業務提携先であるAREA社の勉強会で出会ったカンボジアの大手不動産鑑定会社、VTrust Appraisal社で市場調査部長を務めるホエム・セイハ氏。ファイルの内容は、今、カンボジアで最も熱いプノンペン・ダンカオ区のマーケットレポート(Dangkao District:Property Market Review Q1 2018)でした。 続きを読む

テキサスの居住用不動産の評価について

増加傾向にあるテキサスの不動産投資

最近よく耳にするテキサスへの不動産投資。 日本の金融機関も今年の初めあたりから日本人投資家(個人の富裕層)向けの融資を開始しました。当社のお客様である金融機関からも、米国不動産への担保設定や売却処分の方法、今後のマーケット、 他行の動向等に関して相談が増えています。 続きを読む

グロスとネット

 不動産のバリュエーション(評価)に際しては、「グロス」(gross:総体の)や「ネット」(net:正味の)という言葉がよく使われます。両者は、どちらが望ましいというものでもないのですが、前提条件を間違えて議論をしていると思わぬ誤解を招くことになります。今回は、両者の概念が併存する収益査定項目について考えてみました。 続きを読む